2018/12/22
チャプター8 : 久々にガイ登場 - 萌えどころと学びどころ『So This is Christmas/アドリアン・イングリッシュ(6)』
久々にアドリアンの元彼、ガイの登場です。
個人的には、キザだけど優しくて知的なガイが結構好きだったんですが、というか、かなり好みだったんですが、オーディオブックで急に物凄く妙なアクセントで話すキャラになっていて、私の中での素敵おじさま像が見事に崩れ去っていきました。
では、さっそく、始めましょう!
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※日本語翻訳版は読んでいないので、各英文の翻訳部分は私の意訳です。間違ってたら教えてください!
つくづく私好みのガイ
Guy was medium height, lean, with long, loose, silvery hair, a haughty, not quite handsome face, and rather wicked green eyes. The wickedness was real, but only occasional. His loyalty and kindness were consistent.Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)
(ガイは中背に細身で引き締まった体、長く下ろした銀髪、気取っていて、飛びぬけてハンサムというわけではない顔に、とても意地の悪い緑の瞳をしていた。その意地悪さは本性だけど、ごくたまにだけ。彼はいつも誠実で優しかった。)
- lean
- 脂肪分が少ない、引き締まった、痩せた
lean は脂肪の少ない赤身肉を表す単語で、スーパーでお肉を買うときによく使います。
日本で美味しいステーキというと霜降りでトロトロ柔らかいお肉ですが、北米では脂肪の多いお肉よりも鶏胸肉やフィレなどの lean meat の方が好まれます。
そもそもあまり霜降りは売っていません。
最近、私も脂肪たっぷりのお肉を全然食べなくなったせいか、それとも年齢のせいかは分かりませんが、たまに霜降りステーキ食べるとお腹が痛くなるようになってしまいました。これって年齢なんでしょうか…?!
- haughty
- 横柄な、高慢な、お高くとまっている、傲慢な、高飛車な
- wicked
- 意地が悪い
- consistent
- 一貫性のある
プ、プレジィ…
“Since you missed my annual Solstice party, I thought I’d hand-deliver your prezzie.”Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)
(君が冬至パーティに来れなかったから、プレゼントを自分で運んで来たよ。)
- Solstice
- (天文)至
- prezzie
- = present
プレゼントの可愛い言い方ですね。他にも、
などなど。プレジィは初めて聞いたけど。
元カレからの贈り物
A tiny silver star sparkled on the white velvet lining. “That’s pretty. Thank you.” I’m not really much for jewelry, but it’s the thought that counts. “It’s an ear stud,” Guy said. “It’s been thrice blessed. Which is probably the minimum requirement for someone with your aptitude for trouble.”Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)
(白いベルベットの台座の上で、小さな星が煌めいた。「綺麗だね、ありがとう。」僕はそれほど宝石に興味はないけど、その気持ちがうれしい。「それはピアスだよ。」とガイが言った。「三重に祝福されたものなんだ。君みたいなトラブル体質の人には、最低限必要なものだろうから。」)
イヤースタッドって言葉自体を知りませんでした。
なんせアクセサリーを全然付けないもので…。
それにしても、このシーンを読んで、元カレと連絡を取り合っていて、プレゼントまで渡し合うのって凄いな、大人な別れ方をしたんだな、と純粋に思いました。
私が別れた相手とは一切連絡をとらないものですから。
特に用がないので。
あ、でも、そうか、男性って割と半年おきくらいに生存確認かな?と思うような「最近どう?元気してる?」みたいなメッセージ送ってきたりしますよね。
男同士だとそれで続くのかしら。
そして、アドリアンの「トラブル体質」。
アロンゾ刑事じゃなくても、おかしいと思うくらい事件に巻き込まれますよね、彼。
正直なところ、この2人のお話はもっと読んでいたいけど、一般市民が事件に巻き込まれるのはもう限界だと思うの。
キザったらしい、でも嫌いじゃないわ
He sighed. “I was going to ask you to lunch, but you’re about to chase after that emotional young man, aren’t you?” “Now that you mention it…” Guy shook his head. “Another time. One hopes.”Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)
(彼はため息をついた。「ランチに誘おうと思ってたんだけど、君はあの感情的な若者を追いかけるんだろう?」「君の方からそう言ってもらえると…」ガイは首を振った。「またの機会に。願わくば。」)
- One hopes
- = I hope
英語を勉強していると、よくあるぶつかる「one」も「hope」も知ってるけど、こういう使い方された時に、今ひとつ意味が分からないフレーズ。
インターネットで探し回っても、よく分からなかったのでパートナーに尋ねました。
毎日のようにM/Mロマンス小説を読んでは英語の質問をしてくる私を、うざがらずに真面目に答えてくれる君を愛してるよ。
この One は I のこと。
で、主語が One で三単現(The Third Person Singular)なので、hope に s が付いてたんですね、なるほど。
古いUKの言い回しみたいな雰囲気。
シェイクスピアとか古い本の中にありそうな感じの。
普通はモノローグで使うようなフレーズだよ。
とのことです。
ガイは思いっきり口に出してたけど、そういうところが彼っぽいですよね。
毎度おなじみの光景です
“Look, I know. Is there any chance you could—” “No,” he said. “There is not a chance in hell. It’s wall-to-wall cars out here. Don’t—do not—get in the middle of that.” “I’m hoping to be the voice of reason.” “I’d prefer that you were the voice out of range. Way out of range.”Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)
(「聞いて、分かってるよ。もし君が何か出来ることがあるなら…」「ない。」彼は言った。「そんなものない。ここは車がぎっしり並んでいるんだ。お前は絶対に関わるな。」「理性の声になれるかもしれないだろ。」「俺はお前がその声から離れていてくれた方がいいんだけどな。しかも、かなり遠くまでだ。」)
- wall-to-wall
- 床一面の、辺り一面の
部屋の中で壁から壁までぎっしり敷き詰められている様子。この場合は屋外ですが。
- voice of reason
- 理性の声
この表現は面白いですね。
日本語で言うと、第三者の視点、冷静な意見って感じでしょうか。
“Don’t worry. I’m not going to do anything stupid.” His silence was what they call in books “resounding.” “More stupid,” I amended. “Adrien—” “I’ll be careful, and I’ll keep you posted.” I clicked off. Sometimes you have to help people avoid saying things they’ll regret.Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)
(「心配しないで。バカなことはしないよ。」彼の沈黙は、本の中で見かける「響き渡るほどはっきりとした反対」だった。「これ以上バカなことはしないよ。」と僕は訂正した。「アドリアンー」「気を付けるし、君に定期的に連絡するから」僕は電話を切った。時には、相手が後から後悔するようなことを言わないでいいように助けてあげることも必要だ。)
- resounding
- 響き渡る、はっきりとした
- amend
- 改心する、修正する
このシーン、もうお決まりのパターンですよね。
毎回のことだけど、事件解決へ向けて突っ込んでいくアドリアンに、「Don't!」と止めるも、止めきれずに助けに行くジェイク。
先日、道端で見かけた小さい男の子とお母さんを思い出してしまいました。
水たまりに飛び込んでパシャパシャ遊びたがっている子供と、彼に「Please, Don’t! DO NOT!」と言っているお母さん。
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鞭が似合うとか、壇蜜に似てるとか言われる、M/Mロマンス小説とBLマンガ愛好家。
カナダ、バンクーバー在住。
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