2018/11/21
チャプター 1 : ケビンと再会 - 萌えどころと学びどころ『So This is Christmas/アドリアン・イングリッシュ(6)』
クリスマスシーズンですね! So This is Christmas ですね!
北米のこの時期は、お店も会社も家の中もクリスマスデコレーションをしていて、街も人もみんながワクワクハッピーなムード。私もついつい浮かれてしまいます。
日本でクリスマスに「リア充爆発しろ」と思いながら仕事をしていた日々が懐かしい…。
そんなわけで、いきなりシリーズ6作目になりますが、So This is Christmas の萌えどころと悶えどころを紹介していきたいと思います。
ちなみに、私の住んでいる街、バンクーバーでは、公共交通機関のバスもクリスマス仕様で、行き先が「Merry Christmas」になったり、トナカイバスになったりします。
バスの行き先は分かりません。
では、さっそく、始めましょう!
このシリーズの記事
※日本語翻訳版は読んでいないので、各英文の翻訳部分は私の意訳です。間違ってたら教えてください!
知りたくなかった妹の情事
“And you were busy not selling books. But we’ll discuss it later.” “Fine. Okay. Yes, Mr. Scrooge, we did take Christmas off.” “And other things too, it seems, but like I said, we’ll discuss later.”Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)
(「本を売る以外でも忙しかったみたいだけど、まぁ、それは後で話し合おうか。」「ええ、わかったわよ、ミスタースクルージ。私たちはクリスマス休暇を取ったわ。」「それ以外のことも取ったみたいだけど、まぁ、さっきも言ったけど、それは後で話し合おう。」)
we’ll discuss it later
アドリアンのこのフレーズの繰り返しがいいですよね。冷静でいようとしている感があって。
それから、このあたりのアドリアンのナタリーに対する反応は、何だか「お兄ちゃん」感が出ているというか。
私も兄がいるので分かるんですが、この心配してくれてるんだけど、ちょっと鬱陶しい感じ。(いや、ありがたいんですよ、うん)
- Fine
- わかったよ、もういいよ
日本人が最初に教わる英単語の一つ、fine。
その「I'm fine.(私は元気です)」以外の使い方ですね。
海外ドラマや映画を見始めて、私も知ったんですが、何か話し合いや言い争いをしていて、「あーもう、それでいいよ、わかったよ」みたいな時に使います。
- Mr. Scrooge
- 守銭奴、『A Christmas Carol』の主人公の名前
日本語で守銭奴って言っちゃうと、ものすごい悪口っぽいですね…。
- take 〜 off
- 休みを取る、服を脱ぐ
take offには意味が色々あるんですが、今回がアドリアンが2つの意味を掛けて言っていますね。
「休みを取る」と「服を脱ぐ」。
ちょいちょい入る惚気が可愛い
We were hoping to rendezvous for lunch—and just the idea of that, of being able to casually meet Jake for lunch, instantly warmed me.Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)
(僕たちは一緒にランチをとるつもりだったんだけど、その気軽にジェイクとランチに行けるということを思うと、瞬時に温かい気持ちにさせてくれた。)
私も瞬時に温かい気持ちになりました。
- rendezvous
- 会う約束、待ち合わせ
辞書を引くと単なる「会う約束、待ち合わせ」な意味しかなかったんですが、ネイティブのパートナーに確認したところ、「Sexy Meeting」とのこと。
綴りを見たらフランス語から来た単語だな、と予想はついてたんですが、彼曰く「フランスから来た言葉はだいたいセクシー」だそうで。
まぁ、ジョークだろうけど...。
ただ、確かこの本の最後の方で、ケビンとの待ち合わせにもこの言葉使ってあったような?後ほど要確認案件。
As painful as it had been getting dumped by Mel, I didn’t regret a minute of that heartbreak because my path had ultimately led to Jake.Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)
(メルに振られた痛みを、その失恋を僕は少しも後悔していない。だって、僕の人生は最終的にジェイクへと繋がっていたから。)
- As painful as ~
- ~と同じくらいの痛み
- get dumped
- (恋人に)捨てられる、振られる
I didn’t reassure him about all the fish in the sea. Because it doesn’t help when you’re in love with a particular fish.Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)
(特定の誰かに恋している時には分からないから、僕は「男なんて星の数ほどいる」なんて言葉で、安心させようとはしなかった。)
He isn't the only fish in the sea.
海にいる魚は彼だけではない
There are plenty of fish in the sea.
海には大量に魚がいる
これらは慣用句で、つまり「恋の相手は星の数ほどいる」ってことですね。
ちなみに北米には、 POF(Plenty of Fish) というオンラインデーティングアプリがあります。
今はちょっと分かりませんが、3年ほど前に使ったときは、機能としては悪くないのに、UIがクソだなーという感じで、もったいない印象でした。
割と使っている人も多そうだったのに...。
やな奴、やな奴、やな奴!
He was a good player but a total prick off the court. Happily, once my health had sidelined me, I’d never had to deal with Terrill again.Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)
(テリルはいい選手だったが、コートを出ればただの嫌な奴だった。ありがたいことに、僕が病気でプレイできなくなってから、一度も彼と会わずに済んだけど。)
そもそもアイヴァーのお兄さんの名前「Terrill」はカタカナで書くと「テリル」でいいんでしょうか?綴り通りに読むとそうなんですが、英語だと「テロ」に近い発音なので、日本語翻訳版でどうなっていたのか気になるところです。
「Adrien」も英語の発音だと「エイドリアン」に近いけど、綴り通り「アドリアン」になってますし。
- prick
- 嫌な奴
「チクチク刺す」という意味から派生して「男性器」、そこからさらに派生して「嫌な奴」。
こういうスラングって、なかなか辞書を引いただけではニュアンスが分からないですよね。嫌な奴といっても、どの程度の Asshole 具合なのか、と。
ちょっと古いデータなんですが、2016年にUKで調査された「悪口の強さランキング」を見つけました。
この表だと「Prick」は「Strong words」に入ってますね。
ただ、カナダ人のパートナーに尋ねたところ、「Prick」は「Annoying」や「Mean」よりも強めだけど、「Arsehole」よりも弱いよ、と言っていたので、国によっても人によっても感覚は違いそうですね。
Ofcom explores latest attitudes to offensive language
私も幸せです、ありがとうございます
I smiled. Because even in these not very cheerful circumstances, knowing I could call on Jake for help, could count on Jake now and forever, filled me with…happiness. Yeah. Happiness.Source : So This is Christmas (The Adrien English Mysteries #6)
(僕は微笑んだ。あまり喜ばしくない状況であっても、今、そしてこれからもずっと、ジェイクに助けを求められる、ジェイクを頼れる。そう思うと、幸せで、そう、幸せで満たされるようだった。)
- even in
- にあっても、でさえも
- call on ... for help
- (人)に助けを求める
- count on ...
- (人)を頼りにする、当てにする
今作はアドリアンが幸せを実感する場面が多くて、読んでいて癒されますね。
ストーリー自体も短かったので一気読みでした。
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鞭が似合うとか、壇蜜に似てるとか言われる、M/Mロマンス小説とBLマンガ愛好家。
カナダ、バンクーバー在住。
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