2019/09/10
ノスタルジックな浪漫が満載。時代BL/近代BLマンガ48選。歴史ファンタジー含む
時代BLや近代BLって私が1番好きなジャンルなんですが、いかんせん数が少ないんですよ。
しかも、ただ着物を着せた男2人にSEXさせてるような中身のないマンガは苦手なので、時代の雰囲気もストーリーも合わせて最高な作品を探し求めています。
今日は、私が見つけた限りの現代ものではないBLマンガを集めてみました。時代モノっぽいファンタジーも含みます。趣味嗜好が近い方がいると嬉しいなぁ。
江戸あたり 4選
『百と卍』紗久楽さわ
時は江戸時代・後期。真夏の蒸し暑くせまい長屋で、熱い吐息交じりにまぐわう男がふたり―。客に男色を売った男娼の総称=陰間(かげま)。元・陰間の百樹(ももき)は、ある雨の日に卍(まんじ)に出逢い拾われた。陰間の仕事としてではなく、やさしく愛おしく、恋人として抱かれる瞬間はまるで夢のようで、そんな日々に百樹は幸せでいっぱいなのだった。たとえ過去に、どんなことがあったとしても。伊達男×陰間あがり。溺れるほど愛おしい江戸男子の艶ごと極上エロス。江戸漫画の革命児、紗久楽さわが描く、初のBL作品!Source : 百と卍
BLでは初の文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞されたので有名な作品です。
イラストの艶っぽさと詳細な時代考証は、他の追随を許しません。
何より百の可愛さと卍のカッコよさ、2人の幸せぶりが読んでいて私まで幸せになります。
大好きなマンガなので、感想はこの記事に熱くしたためております。
2019/02/26
『百と卍(1)(2)』紗久楽さわ:全私が重要文化財に認定した、圧倒的な愛を確かめ合う元陰間と伊達男の艶ごと
2018年に読んだBLマンガの中で衝撃を受けた作品を紹介するシリーズ、第三弾。 今回は、 紗久楽さわ(@climnon) 先生の『百と卍』です。 2019年2月の時点で2巻まで発売されていまして、今回は1巻と…
『雪と松』高橋秀武
雪降り積もる中、脇差を手に、瀕死の状態で倒れていた美青年。そんな彼の命を拾った医者の松庵。互いの名も知らぬまま、結ばれていく二人だが…?異才が描く純和風BL第一集。Source : 雪と松 1
BLマンガというより、江戸時代のゲイマンガって感じですね。
キラキラ綺麗なイラストのBLというわけではないので、好き嫌いが分かれそうですが、ぜひ試しに一度読んでもらいたい作品。
圧倒的な画力とストーリー構成。セリフの言い回しも痺れます。
殺伐とした雰囲気もありつつ、ほのぼのとした二人のやり取りが可愛くてほっこり。
『陰の間に花』ひるなま
時は江戸時代。額にできた瘤のために旦那様に捨てられた陰間・紫苑を引き取ったのは薬師・能之だった。体で能之に取り入り、生きる意味と術を新たに得ようとする紫苑。そんな紫苑が見せる無邪気で素直な様に、薬師の知識に興味を持つ様に、たくましさと健気さを垣間見て感心する能之。そして感心は「愛おしさ」へと…。だが、紫苑の心になおも棲んでいるのは、かつて紫苑を絶望から救った旦那様ただ一人。やがて瘤は肥大し、鬼の角のように…。衝撃の江戸恋絵巻!作者渾身のデビュー作。Source : 陰の間に花
髪型や服装など、時代考証もしっかりしてそうで、そこらのなんちゃって時代劇BLとは一線を画している作品。
また、キャラクターがどちらも非常に素敵でした。
元陰間の紫苑は、無邪気で素直かと思えば、気が強かったり、一途だったりしつつ、でも、どこか世の中に擦れてて諦めているような雰囲気もあり、最終的にとっても可愛い。
お相手の能之さんは、静かで純朴で優しく、おおらかな好青年。紫苑にハマってしまい、素直に彼を求める様子が、こちらも可愛いんですよ。
ただ最後、ポロっと角が取れた時、おでこに何も傷がないのが残念ではあったけど…。
そこは醜い傷跡が出来てて欲しかったわ…。
『とりどり』雁皮郎
花のお江戸を艶やかに、男同士の色恋模様が咲き乱れる――。 井原西鶴の「男色大鑑」を原作に、仇討ちに燃える美少年と没落武士の恋、歌舞伎若衆とやんごとなき身分の方の恋などを鮮やかに描くほか、人情味あふれる江戸の長屋で育まれる、同心と町医者の色と恋など、とりどりに彩られた、江戸の男たちの恋模様をお楽しみあれ。圧倒的筆力を持った新人・雁皮郎の記念すべきデビュー作。Source : とりどり
正直、リストに入れるか迷ったんですが、入れておきます。
というのも、この作品は原作付きのマンガなんですが、どうも読んでいてそれほど心に響いてこない。画面構成やストーリーの持って行き方なんだとは思いますが。
とは言え、作者の雁皮郎にとってはデビュー作とのこと。
画力はとにかく素晴らしいです、BLっぽくない青年誌のようなイラストで、こんなイラストでBLが読みたかった!と切望していました。今後に期待な作家さんですね。
明治・大正あたり 7選
『櫻狩り』渡瀬悠宇
其れは、大正九年。僕が、数えで十七の春だった。
僕を殺して呉れないか
時は大正九年。一高入学を目指して志高く上京した田神正崇(たがみまさたか)が奇しくも出逢ったのは、謎めいた美青年、俟爵家の御曹司・斎木蒼磨(さいきそうま)だった。その時から、正崇の運命が狂おしく迸りはじめる――!!愛憎入り乱れる、美しくも悲痛な大正浪漫幻想譚!!Source : 櫻狩り 上
愛憎劇が大好きだー!
とても力強い作品でした。作者のイラストは苦手なんですが、それでも何度も読み返してしまう程、惹きつけられる魅力があります。これぞ大正浪漫という作品ですね。
『玉響』ゆき林檎
貿易商の一人息子である麻倉道忠は全寮制の旧制高校へ入学する。そこで同室になったのは、幼い頃に唯一心を許した幼馴染み、立花だった。けれど立花との再会は麻倉にとって複雑なもので───Source : 玉響
ノスタルジックでしっとりとした雰囲気、切ないストーリー、さらにイラストはドキッとするほど美しい。何度読み返しても飽きない作品です。
最後に少しだけ二人の幸せそうな生活と別れが描かれていて、終わり方もスマートでした。
それにしても、しっとりとした雰囲気の中で燃え上がる熱が切ない。
『浪漫のお国で逢いましょう』木下けい子
英国帰りの糸井(いとい)は、港町の学校で英語を教えることに。そんなある日、教え子の兄で軍人の手塚(てづか)と出会う。海軍少尉の手塚は、軍服を粋に着こなし、年下のくせに尊大で強引。「可愛いですね」とからかってきたかと思えば、舶来品の土産を贈られたりと、振り回される一方! 真意がわからないでいたら、「僕を教えて差し上げますよ、実地で」とキスされて!?Source : 浪漫のお国で逢いましょう
何をさておき、海軍の白い軍服は最高。
大正時代のハイカラな雰囲気が非常にいいですね。英国帰りの主人公と、海軍少尉も自分で西洋かぶれと言っていますが、その設定がみごとに時代背景に合っていました。
また、平日は背広や軍服、休日は着物とファッション的にも美味しいのが時代/近代マンガの良さですよね。
ひとつだけ気になったのは、「月が綺麗ですね」のくだりに説明を載せすぎていて、蛇足感がありました。無い方が余韻があっていいのになぁと思ったり。
『催眠術入門』カシオ
大正はじめ――。高等学校時代からの友人・林周に会いに、彼が勤める大学に足しげく通っている龍彦。その日も周の研究室を訪れ、世間で大流行している「催眠術」の話をすると、周はインチキに決まっていると言う。そこで、彼を実験体として、龍彦が催眠術をかけてみることになる。――すると、龍彦が予想もしなかった姿を周が見せ……。Source : 催眠術入門
この作者のマンガは全て読んでいますが、何だかとても雰囲気がエロいです、絵柄のせいもあって。
でも、厭らしいエロさではなくて、耽美な感じが私にはツボなんですよね。
正直なところ、読む前は「催眠術」とは何だか胡散臭いなぁと思っていたんですが、あまり「催眠術」は気になることなくロマンスが楽しめる作品でした。
『かごめのきみ』森雅子
時は大正。純情一途な学生の樹一郎は、通学の途中に洋館に幽閉されている謎の青年・丹生と出会う。鉄格子ごしにも関わらず二人は次第に親しくなってゆき、会うにつれ丹生への恋心がつのる樹一郎はついに「館を出よう」と誘う。しかし、丹生には館から出られない重大な理由があった…。時代の風俗を情感豊かに描き上 げた、大正浪漫の純愛物語。Source : かごめのきみ
そこまで深いストーリーでもないんですが、着物姿で格子の付いた部屋に閉じ込められている美少年が嫌いな人はいないはず。
『摩利と新吾』木原敏江
旧き良き時代に生きた少年たちの青春浪漫。名門旧制高校・持堂院へ入学した摩利とその親友新吾、そして学友たちの友情物語。Source : 摩利と新吾 1
明治時代末期の旧制高等学校が舞台。
旧制高等学校ってだけで、読んでみたくなりませんか?
BLというか、摩利と新吾の熱い友情や、身分違いの恋など、明治時代が舞台だからこそ溢れるロマンが満載です。
『憂鬱な朝』日高ショーコ
父の死後、十歳にして子爵家当主の座を継いだ久世暁人(くぜあきひと)。教育係を務めるのは、怜悧な美貌の家令・桂木智之(かつらぎともゆき)だ。けれど、社交界でも一目置かれる有能な桂木は、暁人になぜか冷たい。もしや僕は、憎まれているのか──!? 桂木に惹かれる暁人は、拒絶の理由が知りたくて…!? 若き子爵と家令の恋を紡ぐ、クラシカルロマン。Source : 憂鬱な朝(1)
正直に言うと、全巻読んだものの私にはあまり響いてこない作品で、人気の理由があまり分からないんですが、おそらく「近代BL」というカテゴリでは真っ先に名前が挙がるんじゃないでしょうか?
昭和あたり 13選
『蟷螂の檻』彩景でりこ
昭和の華・當間一族…地方名家・當間家の跡取りとして厳しく育てられてきた育郎は、座敷牢に匿われる妾腹の兄・蘭蔵に父の関心のすべてを奪われていた。辛くとも気丈にふるまう育郎だったが、そのそばには、常に一人の男がいた。典彦。育郎が幼い頃から仕える年上の使用人である。典彦は、孤独な育郎を蛇のように愛でた。深い口づけを教え、性処理とうそぶきながら股を開かせ、その長い指で尻を抉った。そうして育郎に快楽の種を植え付け体をいやらしく変えていった。そして数年後、事態は一変する。當間家当主が死に、育郎が次代を継ぐ時が来て― 孤独な御曹司に植え付けられた快楽の行く先は…。Source : 蟷螂の檻(1)
耽美さと狂気具合では抜きんでている作品かと。
まだ連載中の作品なので、続きが楽しみですが、主人公には幸せになって欲しいような、ベタなハッピーには持って行かないで欲しいような複雑な心境です。
『少年と神隠し』ゆき林檎
ゆき林檎の真骨頂となる和ノスタルジックな最新作が登場!身寄りのない少年・修一郎を助けたのは、天狗のような青年だった……。Source : 少年と神隠し
『玉響』もそうなんですが、この作者の描くストーリーとイラストのしっとり感がたまらなく好きなんですよ。
仏教寄りの輪廻転生に焦点を当てた作品で、ファンタジー入りです。
切なさもありますが、基本的にほんわかムード。
『由利先生は今日も上機嫌』木下けい子
創幻堂出版に勤める編集者・六車君の担当は我が儘で気紛れで、だけど才能溢れるミステリ作家の由利京一郎だ。真夏に焼き芋を、真冬に西瓜を所望されても、たとえいきなり刀を突きつけられても、尊敬する由利先生の作品のためならと今日も今日とて奮闘する六車君だったが、戀にはとんと奥手で…… 。純情可憐な六車君と気難し屋の由利先生の波乱万丈な日々の物語。Source : 由利先生は今日も上機嫌
非常に可愛らしいほのぼのとした作品です。意地悪だけど六車くんにぞっこんな由利先生が、意地悪く笑う様が素敵です。
『幻月楼奇譚』今市子
鶴来升一郎(つるぎしょういちろう)は、老舗の高級味噌屋の若旦那。名だたる「道楽息子」で器用貧乏の変わり者。そんな彼のご贔屓(ひいき)は、怪談にしか能がなく、金次第でなんでもする曲者(くせもの)の幇間(たいこもち)・与三郎(よさぶろう)。嘘か真実(まこと)か若旦那、与三郎に言い寄って!? 吉原(よしわら)の料亭「幻月楼(げんげつろう)」の座敷を夜ごと彩るのは、人の世の欲望とあやかしが織りなす不思議語り。Source : 幻月楼奇譚(1)
作者曰く、「限りなく昭和初期に近いある時代」の設定で、ちょっとぞくっとする幽霊も出てくるお話しです。
基本的に一途な若旦那と、それをかわしつつも、かわしきれてない与三郎。ラブラブって感じのカップルじゃないんですが、大人な関係がじれったくて大好きです。
『ヌエの絵師』猪川朱美
生者を描けば魂を奪い、死者を描けば蘇らせるという噂の肖像画家。彼は「?の絵師」と人々に呼ばれている。彼のもとにやって来る依頼者は、何を想って絵を描いてもらうのか。レトロな時代感と端正な画風が、深い人間ドラマを展開させるシリーズ。Source : ヌエの絵師(1)
昭和初期が舞台で、BLマンガではないんだけど、そういう香りがするので入れさせてください
『花のみやこで』宝井理人
辻村医院の次男として生まれた辻村基晴は、幼い頃に出会った友人・蓮見晶にずっと想いを寄せている。一度告白したものの受け入れられず、距離を置かれてしまう。それでも晶と同じ大学に進み、同じ研究室に入る。基晴は葛藤しながらも、すべてを忘れようと芸妓遊びの日々を送っていた。そんなある日、晶に一緒に帰らないかと誘われ、昔に戻ったような感覚になる。友人としてでも隣に居られるのなら──そう思っていた基晴だったが…Source : 花のみやこで
『花のみぞ知る』のスピンオフ作品なんですが、私は本編よりもこちらの方が好きです。
『孤島の鬼』長田ノオト
“僕たちはもう、再び地上へ出ることはない。この世界では、きみと僕とが全人類なのだ”
昭和初期、東京。美しい青年・蓑浦(みのうら)には、結婚を約束した初代という恋人がいた。ある日、初代が何者かによって殺害されてしまう。蓑浦は、学生時代に自分に好意を持っていた諸戸道雄が、嫉妬から彼女を殺したのではないかと推測する。諸戸は頭もよく容姿もいい完璧な男だったが、蓑浦にしか興味を抱かない同性愛者だった。諸戸は愛する蓑浦のため、献身的に探偵活動に協力するが……?Source : 江戸川乱歩傑作集 孤島の鬼
この作品に関しては、近代モノというか、実際に昭和4〜5年に連載されていた江戸川乱歩の小説のマンガ化作品です。
『孤島の鬼』のマンガ化は、いくつか別のマンガ家によってされてますが、私はこの長田ノオト先生の作品が、乱歩の描く耽美さと恐ろしさが表現されていて好みですね。
昔の作品特有の突拍子もないぶっとんだストーリーや、言葉づかいからも色気を感じます。かなり前に原作を読んだ時から、「この世界では、きみと僕とが全人類なのだ。」というセリフに胸を打たれました。
『Season』麻生ミツ晃
ある冬の寒い日、病弱の母と二人暮らしの猪瀬東の家に、一人の男が訪ねてくる。昔の猪瀬家の使用人で今は金貸しをしているという松岡末治は、困窮する母と東に援助を申し出る。最初は不信感を抱く東だったが、松岡はかつての恩を返したいだけだと告げる。そんな松岡に徐々に惹かれるようになる東。しかし、松岡はいつまで経っても一線を画す態度で……?生まれも育ちも異なる二人が共に巡る春夏秋冬──Source : Season
季節が廻るとともに成長する少年と、変化する二人の関係が綺麗にまとまった作品です。
『番人』国枝彩香
洋館に囚われた無垢な弟・霞に献身的に仕える、無口で無愛想な加納。主人の胤彦は、感情を見せない加納に伽を命じる――この男の激情を感じるために。そして暴かれる三人の秘密、本心、愛…死者が語る最後の一日とは。著者渾身の作品を揃えた多彩な傑作集。Source : 番人
時代背景はいつ頃とは書いてませんが、昭和っぽいかな?と。
語り部が死体というのも、珍しくて興味深かった。
『マッチ売り』草間さかえ
返って来た本のページにまぎれていた恋文。宛名があるはずの1枚目は無い。文末の署名は本を貸した友人の名。その友人は急に東京を去るという。それは渡せなかった手紙の所為か。手紙を返そうと友人を待つ学生、廣瀬清高。トンネルの向かいにはヤミのマッチ売り、花城青司が立つ。煙草を吸うため花城から燐寸を貰い、待ちぼうけのいきさつを話す。「何一つお前のせいじゃねえよ」と、お人好しの廣瀬に惹かれはじめた花城は――。恋文で人生を狂わされた男たちが絡み合う人間関係と感情の中で選ぶ相手とは。Source : マッチ売り
最初は「なんて設定のストーリーなんだよ…」と、どうかと思いながら読んでいたんですが(特に花城さんの性癖)、読むうちに、特に続編の『やぎさん郵便』を読んでいくと、すっかりハマってしまいました。
澤さんと有原くんカップルが好き。
『どこにもない国』草間さかえ
南方戦線での状況下、たびたび問題を起こしては処罰される部下・早川と、厳しい隊長の竹内。二人の間にはある秘密があって…。そして時代は終戦を迎え、復員船で祖国に戻った二人は共に暮らすようになるが――。男同士の情愛の儚さを、当時の風景を濃密なタッチとともに描いた表題作とその続編。Source : どこにもない国
戦時中とか極限状態での色恋というのは、どうしてもドラマチックになりますし、男くささが漂うのもいいですよね。
『銀座ネオンパラダイス』ウノハナ
葵は出征以来、行方不明となっていた幼馴染の鷹彦と再会する。ワガママで女にだらしない、老舗の実家に勘当されたどうしようもない男。でも求心力があって憎めない、かつて一夜を共にした男――。止まっていた心が動き出す。だけど、転がり込んだ鷹彦は葵に触れようとせず…。本格昭和ロマン譚、堂々開幕!!Source : 銀座ネオンパラダイス
こちらも戦前、戦後の昭和が舞台。
最終的に主人公カップルが幸せに暮らしているのは素晴らしいんですが、たまーに、
もし、鷹彦が戦死していて、葵は鷹彦を待ちながらも、優しいウォルター中尉と…もごもご。
なバージョンを想像して楽しんでします。
『月影』SHOOWA
真冬の夜に廓の前で拾われ、女郎達に育てられた清人。運命に身を任せながらも清人は担当医への想いを幼い頃から人知れず胸に秘めていた。伝えることが出来ぬまま、14歳で客を取らされ、16歳で店の稼ぎ頭となっていったが――。Source : 月影
短編がいくつも収録されていますが、表題作がとてもよかったです。
主人公の成長とともに、色々な形の愛について彼が学び、愛し愛されて送る人生のお話。
平安時代 2選
『華なるもの』西つるみ
院御所を騒がすは美しい犬。本誌連載時から話題を呼んだ平安愛憎劇、ついに単行本化。 「私がすがるなど」 時は平安末期。武家の三男と卑しい出自でありながら、権力者たちの寝所を渡り歩き、上皇の寵人となった高前(たかさき)。美しい成り上がり者として畏怖と羨望の視線を集める高前だったが、有力貴族の御曹司・智実(ともざね)からは素直な好意を寄せられ、その余裕を不愉快に感じる。しかしある日、二人の関係が決定的に変わる事件が起こり───。 引けぬ意地と激情が絡み合う切なく底深い大人の恋愛劇、“数年後”を描く掌編を描き下ろし。Source : 華なるもの
画力がもう少しあったら最高だったけど、ストーリーは大好きです。「え?ここで終わりなの?」と、1話毎に多少の物足りなさを感じるんですが、語り過ぎないのはかえって後々にも余韻が残っていいですね。
この時代の話をもっと読みたい。
『玻璃の花』西つるみ
ある日、ひとりの僧が子供を助けた。それは雪の夜に生された呪縛──
獣の刻印を持つ下法師・蘆屋道満は右大臣・小野宮の依頼を受け三条天皇を呪う術者を始末したが、帝の容態は悪くなる一方だった。人のような獣のような怨霊の仕業という祈祷師の言葉に道満は安倍晴明の影に気づく。そんな折、高野の奥に隠された「玻璃の堂」に封じ込められている瑞慧阿闍梨は、残禍に苦しんでいた。獣の血を引く子・イツの命と引きかえに双子の兄、春宮・敦明にかかる一切の厄災をその身に受ける生きた人形[ヒトガタ]となっていたからだ。そのうえ、瑞慧はイツと暮らした幸せな日々も、イツの記憶すら失っていて──!?Source : 玻璃の花 雪花の章
飛鳥時代 1選
『日出処の天子』山岸涼子
ときは飛鳥時代前夜、権勢を誇る蘇我氏の後継者たる毛人は14歳。父に連れられて出仕した朝廷で、10歳の少年、厩戸王子と出会う。毛人と厩戸、ふたりの激動の物語が、いま始まる。
数多くの貴重なカラー原稿、トビライラスト、予告カットなどを完全再現。日本の漫画界を代表する山岸凉子の最高傑作「完全版」!Source : 日出処の天子 完全版 1
これもカテゴリ的には少女マンガなんですが、リストに入れるべきではないかと。
厩戸王子の圧倒的な存在感と、彼の感情を表現する緻密な表情の描き込みには、ただただ息をのみます。
ヨーロッパ 6選
『ジェラールとジャック』よしながふみ
フランス革命前夜のパリを舞台に、没落貴族の少年ジャックと、三文小説家の平民ジェラールの「一度目は街娼、二度目は息子、三度目は恋人」の如き愛の変遷を描く、大河歴史ロマン。Source : ジェラールとジャック(1)
激動の時代の流れとともに、あらすじにある通り、「一度目は街娼、二度目は息子、三度目は恋人」と変化していく二人の関係。
作者特有のユーモアも散りばめてるので、シリアスになり過ぎず、読み進められます。
『執事の分際』よしながふみ
革命期フランスの動乱の中、名門貴族に仕える切れ者執事・クロードと、贅沢に慣れきった美しい主人・アントワーヌの甘く密やかな恋愛劇。身分違いの、それ故に熱く切ない二人のロマンスを完全収録。Source : 執事の分際
上の文庫化にあたって、『愛とは夜に気付くもの』と『本当に、やさしい。』に収録されていた『シノワズリ』『執事の分際』をまとめて時代順に収録してあります。
フランス革命あたりというのは、ドラマチックなロマンが生まれるところですよね。
とりあえず、「執事」という生きものが好きなんですよ、私は。
『風と木の詩』宮惠子
――ぼくを満たしてくれるものは、あのあつい肌と肌とのふれあい――。妖しい魅力を纏った少年、ジルベール・コクトーは抱かれることでしか心満たされず、威厳あるラコンブラード学院においても退廃的な生活を送っていた。あるのは、孤独だけ……そんな中、学院に1人の転入生がやってくる。セルジュ・バトゥール――貴族の父とジプシーの母の血を引き、黒髪ととび色の肌をした転入生。眩いばかりの純粋さで周囲を魅了する一方で、彼もまた埋めがたい孤独を抱えていた。共に孤独を抱えながら、対照的な2人は、傷つけ傷つきながらも交差する。19世紀南仏を舞台に開花する青春と愛を描いた、傑作ロマン第1巻!Source : 風と木の詩(1)
最近は『きのう何食べた?』のジルベールの方が話題かもしれませんが。
19世紀の南フランスが舞台。
文学性の強い作品で、当時の少女マンガのレベルの高さに圧倒されます。
『トーマの心臓』萩尾望都
冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。トーマ・ヴェルナー。そして、ユーリに残された1通の手紙。「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。Source : トーマの心臓
ドイツのギムナジウムが舞台。
BLというより少女マンガですね。ギムナジウムと聞いて、とりあえず手に取りましたが、気軽に読める感じの内容ではなかったです。
思春期ならではの危うさ、愛と死と信仰が混ざり合ったストーリー。読んだ後になかなか現実世界に戻ってこれない程、没頭させられる作品です。
『薔薇王の葬列』菅野文
中世イングランド。白薔薇のヨークと赤薔薇のランカスターの両家が王位争奪を繰り返す薔薇戦争時代…。 ヨーク家の三男・リチャードにはある秘密があった。それは、男女両方の性を持つということ。己を呪うリチャードは残酷な運命に導かれ、悪にも手を染めていくが……!? シェイクスピアの史劇「リチャード三世」を原案に描かれる禁断のダーク・ファンタジー!!Source : 薔薇王の葬列(1)
悪名高いリチャード三世が主人公。
BLマンガではないですが、それっぽい香りがするので入れさせてください。
『コペルニクスの呼吸』中村明日美子
仮面の下に美しき素顔を隠したピエロ・トリノス。孤高のジャグラー・レオ。少年買いの外交官・オオナギ。トリノスに惹かれてゆく青年・ミシェル……70年代パリのサーカスを舞台に、そこに集う人々の生き様を官能的タッチで描き出す、エロティック・ストーリー。Source : コペルニクスの呼吸
70年代のパリが舞台。
個人的にはミシェルとハッピーエンドを迎えて欲しかった…。
北米 3選
『Jの総て』中村明日美子
「僕は男の人が好き。」寄宿舎学校で生活をする少年J。マリリン・モンローに憧れ翻弄され続けた少年は運命を乗り越えられるのか――。Source : Jの総て (1)
マリリン・モンローが活躍した1950年代から、それ以降のお話。
Jの可愛らしさと色気、壊れやすさと、ポールの優しさ、当時のゲイも対する風当たりの強さをドラマチックに描いてあります。
途中かなりダークな内容にもなりますが、最終的にハッピーエンドを迎えるので、安心して読める作品です。
『you are my religion 太陽に抱かれた牧師』九州男児
同性への愛が悪とされた時代――。
男の体に欲情する己の罪の重さに慄き、勢い余って逆に牧師になってしまったM気質のトーレスは、結婚から逃れるために先住民保留地へ。
未開の異教徒を悔い改めさせる気満々だったが、先住民リーダー・レッドに、理想の美ボディで迫られ理性はグラグラに……!!
己を罰し否定する、自己犠牲による神への愛と、自分のありのまま全てを受け入れようとするレッドの愛との狭間で苦悩する牧師が出した答えは――!?Source : you are my religion 太陽に抱かれた牧師
まず西部開拓時代という設定が珍しい。そして、なんちゃって先住民っぽい人出しました感は一切無くて、きちんと調べて描いてるんだろうなと思わせる内容でした(詳しくないから分からないけど!)
文化も信じる宗教も全く違う、牧師のトーレスと先住民のレッド。
野蛮な先住民たちに教えを説こうとする、いかにもキリスト教的な傲慢さ、それに対して、異教徒だろうと相手の価値観を尊重して受け入れる先住民族たちと触れ合い、次第に考え方が変化していくトーレスのお話。
もしかしたら、1冊にまとめるには、ちょっとネタを詰め込み過ぎなのかもしれないけど、もっと評価されても良さそうな作品なのになーと思いました。
そして、あらすじにある「牧師のM気質」とか「理想の美ボディで理性はグラグラ」とか、いかにもチープなBL感が漂っていて、もったいないと思えてならない。
『Stranger』琥狗ハヤテ
小さな町で保安官をしているフランは、荷の護送をした帰り道、馬に死なれてしまう。水もなしに荒野を歩いて帰る。それは命の危機に瀕(ルビ・ひん)したあまりにも無謀なことだっった。三日目、意識を失いかけた彼は言葉も容姿も異なるネイティブのトトに助けられる。友好関係にない二人だったが、トトはフランを町まで導いてくれた。礼も言えずに別れてしまい、フランはトトのことが気にかかるが──。Source : Stranger
アメリカ開拓時代末期が舞台。
正直、ストーリー的にはものすごくおススメという程でもないんですが、西部劇モノのBLって他にない気がするのでリストに載せておきます。
その他の地域 2選
『クシュラル』えすとえむ
“住む世界がちがう”恋。 ──されど始めてしまった。宦官×皇帝、兵士×踊り子、高校生×男娼、片恋青年×幼なじみ、4つのトルコ恋愛凶走曲。
「蛇のような男よの」
Source : クシュラル
強大な権力を持つ、オスマン帝国の若き皇帝にはただ1人、思い通りにならぬ男がいた。小姓の教育係・ユラン。女を抱かない皇帝は、ただひとりユランに恋い焦がれるが、彼は決して皇帝の身に触れようとしなかった。しかしある日、ユランが小姓を裸に剥いているところを見てしまい──!?
中世から現代まで、切ない恋にあえぐ鳥たち(クシュラル)を描くトルコ恋情作品集。描き下ろし後日談収録!
本1冊全て舞台がトルコの短編集で、最初の2話が中世のオスマン帝国でのお話です。
ノスタルジックとはこういう作品のことを言うのです!
『月と金のシャングリラ』蔵西
ずっと、僕のそばにいて。
時は1945年。美しきチベットの僧院で少年たちは出会った…。
苛烈な運命に翻弄されることを知らずに…。
父と共に「シャングリラ」を目指し、旅を続けていたダワ。
しかし、とある僧院で父親はダワを残し去って行ってしまう。
1人残されたダワは、僧院で出会った少年僧ドルジェらと共に、沙弥(見習い僧)として生きていくことに――。
動乱前のチベットを舞台に描く、はかなくも清らかな愛の物語。Source : 月と金のシャングリラ 1
1940年代のチベットが舞台。
あらすじも全く読まずにジャケ買いしたので、チベットの僧院で起きる少年たちの群像劇みたいなお話かと思いきや、毛沢東の中華人民共和国によるチベット侵攻なども入ってきて、胸熱な大河ロマンでした。
とにかく取材や調査を重ねたんだろうなと思えるような、人物描写、建物、装飾、絵画、装束など、どれも細部まで描き込まれていて圧巻の一言。
ファンタジー 10選
『千』岡田屋鉄蔵
願いを叶える代償に、その者の魂を喰う謎の座頭・千載。奇妙な縁で出会った剣豪・草薙とともに人々の命を賭けた願いと向きあっていく…。妖しく強く、BLの枠を超えた壮大な物語が始まる!Source : 千(1) 長夜の契
架空の世界が舞台ですが、限りなく江戸っぽさがあります。わりと最近知った作品で、こんなに素晴らしい作品を見逃していたのかとショックを受けました。2巻まで出ていますが、もう続きは出無さそうなのが残念です。
可愛い顔して大胆な千載と、真面目で優しい草薙さまのカップルが大好きです。
『御伽』琥狗ハヤテ
天狗に妖狐、不知火、龍、妖刀── あやかし達と結ぶ絆を描いたBLお伽譚。 妖狐のうどん屋と遭遇した豆腐売りの男。 うどんの美味しさを褒めると、店主は隠していた尻尾が飛び出るほど喜んで──「きつねのうどん」。 他、天狗や龍など、あやかしと人との交わりを描く四編を収録Source : 御伽
短編集なんですが、1冊通して1つの作品になっていると感じる作品です。そして、どのお話も甲乙つけがたい程いいものばかり。
舞台は江戸時代っぽかったり、戦国時代っぽかったり、昔の中国っぽかったりと、1冊で何粒も美味しく、ストーリーとしてもほのぼのだったり、シリアスだったりバラエティーに富んでいます。
『鴆(ジェン)』文善やよひ
〈将軍×人外〉 いつも澄ました顔してるくせに、私相手でも勃つじゃないかこの国には、鴆(ジェン)という鳥人がいる。有毒の食物を好んで食べ、体内に溜め込んだ"毒"を"色"に変えると、鮮やかで美しい羽根をつくる。毒の強さは鴆の誇りだった。しかし、いつしか人々はその羽根の美しさに魅せられ、より美しい鴆を飼うことをステータスとするようになり……。一番美しい鴆と名高いツァイホンと、かつてツァイホンの毒によって兄を殺されたフェイ将軍。憎しみと愛が交わる人外BL――!
Source : 鴆(ジェン)
時代モノの中華風ファンタジー+獣人(というか鳥人)要素入りです。
中華風(例えば後宮)が舞台の少女マンガって結構あると思うんですが、BL作品は貴重な気がします。もっと増えたら嬉しいんですが。
よく「毒々しい程に色鮮やか」なんて表現がありますが、毒を食べることによって美しい羽根を持つ鴆。しかし、彼は愛する人にとって一緒にいるだけで害になる存在。誇りである色鮮やかな羽根を失ってでも、愛する人と触れ合いたと願い毒を抜く決意をする…と、とりあえずもう設定勝ちです。
『極夜』文善やよひ
〈人間×異界の王〉 住む世界が異なる二人――それでも、「ずっと傍におります…ずっと二人でおりましょう」人里離れたとある旅寓で働く天野。ここは人間が経営し、異界の"人ならざる者"が利用する不思議な宿だった。そしてある日、その旅寓を訪れた常世の王。高飛車で美しいその王は、学生時代に失踪してしまった天野の幼馴染み・観月に外見がそっくりで……?
Source : 極夜
上の『鴆』と同じ作者ですね。どんどんこういった作品をお待ちしております。
『坂の上の魔法使い』明治カナ子
魔法使いが多く住む町・ゲルの外れの荒れ山に、魔法使いのリーと弟子のラベルは住んでいる。町が苦手でちょっぴり変わり者のリーとの暮らしは決して裕福ではないが、学校に魔法にと勉強に励むラベルは充実した毎日を送っていた。そんなラベルの成長を、ときに厳しく、ときに温かく見守るリーだが……!?Source : 坂の上の魔法使い
時代モノっぽい西洋風ファンタジーです。
BL色は強くないですが、こういう忠誠と恋愛感情が交じり合った作品にときめきます。
『彼は花園で夢を見る』よしながふみ
ファルハットは、旅の音楽師と共に西の国へやってきた。西の国との戦いで親を亡くした彼にとって、音楽師の“お兄ちゃん”がたったひとりの家族だった。彼は西の国の美しい花園のある屋敷で、どこか乾いた瞳をした男爵と、その娘と出会い--。ファルハットと男爵の生活を描く、よしながふみのネオ・クラシック・ストーリー。Source : 彼は花園で夢を見る
異国情緒漂う世界観に、優しさと愛が溢れるストーリー。読了後には、おとぎ話を読んだ後のような浮遊感があります。
『艶漢』尚月地
ユルい着流しにノーフン(フンドシしてないってことダ)がちな妖艶系ぼんやり傘職人・詩郎と、だらしない人がぜんぜんゆるせない熱血正義漢(妹萌え)な巡査殿・光路郎が、世界の果てのまぼろしみたいな裏町でエログロ猟奇な事件に巻き込まれる!眉目秀麗悶絶お色気アクション・パノラマ百貨店、この阿片的中毒性!尚月地の処女作第一弾!Source : 艶漢(1)
完全に架空の世界のファンタジーなんですが、どこか大正ロマン感があります。
絢爛耽美なイラストの割りに、ギャグ要素が多い作品です。かと思えば、急にシリアスになったりして、温度差が激しい。
『革命のα』鹿島こたる
世はα全盛期。
すべての富と権力はαの元に集中し、私利私欲のままにそれを貪る。
媚びへつらうΩ・βの姿を見下ろして――…。
そんな格差社会に一石を投じる考えの持ち主であるモーリスは、輝くブロンドに陶器のような白い肌。
それはそれは美しく、賢く、気高い、名門セシェル家の御曹司α。
側仕えの使用人β・シモンと良い仲だが、家督を継ぐ身であるが故、子を成すΩとの結婚は、避けて通れぬ道と定められていた。
性が、地位が、運命が、「愛」を翻弄する。
絢爛耽美オメガバース。Source : 革命のα
時代モノっぽい西洋風ファンタジー+オメガバースです。
絵が美しい。とにかく絵が美しい。
豪華絢爛という言葉は、こういう時に使うのではないだろうか。
作者の作品は全て読んでるんですが、こういう洋風な雰囲気が絵柄に一番合ってる気がします。
シモンが好きだなぁ。
『BARBARITIES』鈴木ツタ
昔々のどこか遠い異国の話。国の宝である司法卿に届いた脅迫状への対応策として、アダム子爵が警護に任命された。だがこの子爵、老若男女の全てを虜にしてしまうようなとんでもない色男。その色男が司法卿の甥である超堅物のジョエルに本気の恋をしたから大変なことに…!?真逆な二人のハラハラする恋の駆け引きを中心に、他国の次期国王と従者達の気になる面々も携えて、話題の異国ロマンが遂に登場。Source : BARBARITIES I
時代モノっぽい西洋風ファンタジーです。
こういった作品の醍醐味は、やはりロマンスと政治的陰謀が混在するところかと。
『Kyrie』冥花すゐ
「俺と交尾してみないか?」種族による階級社会が絶対の世界。下層の狼族でありながら聖騎士に上り詰めたシグレは聖堂で出会った呪蛇(カタラ)のキリエを神の御使いと信じ込んでしまう。シグレの抱いたほのかな恋心は、やがて抑えられない熱情へと変わる……。描きおろしエピソード「Sign」を加えた、冥花すゐ初の獣人ファンタジー。Source : Kyrie #1-呪われた蛇-
時代モノっぽい西洋風ファンタジー+獣人要素入りです。
この作者の一筋縄ではいかない愛の描き方が好きなんですよ。
思いつく限り載せましたのが、他にみなさんのおススメがあったら是非教えてください!
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鞭が似合うとか、壇蜜に似てるとか言われる、M/Mロマンス小説とBLマンガ愛好家。
カナダ、バンクーバー在住。
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