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カナダ・バンクーバーで、M/Mロマンスとか、BLとか

nail 逮捕する、くぎで打ちつける、成功する

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今回紹介する単語は nail(ネイㇽ)です。

nail は「爪」の意味で「ネイル」と日本語にもなっているので、みなさんご存知かと思いますが、今日は動詞としての使い方を3パターンご紹介します。

動詞なので、

三単現進行形過去形過去分詞
nailsnailingnailednailed

と変化します。

①「逮捕する」

警察等が犯人を「逮捕して有罪を証明する」という意味があります。

特に殺しのアートシリーズのようなミステリーものでは頻出です。

猛禽類が獲物を爪で捕獲することから、nailには「捕獲する」という意味もあるんですが、おそらく、そこから発展して「逮捕する」という意味になったのかな、と。

②「くぎで打ちつける」

「くぎで打ちつける」という意味でも使われます。

壁に絵を飾る時に、小さい釘を壁に打って引っ掛けたり。
木に看板をくぎで打ちつけたり。

③「うまくやる、成功する」

「うまくやる、成功する」という意味のスラングもよく使われます。

テレビなどを見ていると、クイズに正解した時や、何かが成功した時などに、

Nailed it!やったぜ!

みたいな使い方をよく見かけますね。

また、テストが良い感じに解けた時にも、

I nailed the midterm exam!中間試験はいけた!

みたいに使えます。

例文1:逮捕する

殺しのアートシリーズ1巻『マーメイド・マーダーズ』チャプター2より。

物語序盤、ケネディから嫌われてることを自覚してるジェイソン。とは言え、ケネディが優秀なBAUのチーフであることも事実なので、ちゃんと尊敬の念を持って仕事しなきゃな、と頭の中で考えてるシーン。

本当に素直で良い子。

ここでは「逮捕する」という意味で使われています。

In fact, when Kennedy had nailed Martin Pink to the wall,実際、ケネディがマーティン・ピンクを逮捕した時、Jason, along with pretty much everyone else, had considered him a hero.ジェイソンを含むほとんどの人々が、彼を英雄だと思っていた。Source : The Mermaid Murders (The Art of Murder #1), Chapter 2

例文2:くぎで打ちつける

さらに、チャプター10より。

刑務所にて、マーティン・ピンクにインタビューしようとしたジェイソンですが、ピンクはケネディ以外と話す気はなく、それならしょうがない、とジェイソンもすぐに席を立ってしまったシーン。

Shit. It had taken him all of two minutes to blow this opportunity.クソッ。たった2分でこの機会を台無しにしてしまった。Kennedy was going to nail his hide to the wall.ケネディはジェイソンを厳しく叱るだろう。And Jason didn’t blame him.そうするのも無理はないさ。Source : The Mermaid Murders (The Art of Murder #1), Chapter 10

ここではまず、nail someone to the wall は、「人を壁にくぎ付けにする」という言い方で、そこから発展して「人を厳しく罰する」という意味があります。

また、ここでは someone の部分に、his(ジェイソンの)hide(皮膚)を壁にくぎ付けにすると言ってます。
ハンティングで仕留めた獲物の皮をはいで壁に飾るイメージなのかな🤔

まぁ、ピンクから情報が引き出せなかったから、サムに怒られる!って感じですね。

また、このシーンでは、hideの意味が「隠す」ではなく「皮膚」なのも覚えておきたいですね。

おまけ:tooth and nail

nail を使ったおもしろい表現があったので、ついでにご紹介します。

殺しのアートシリーズ2巻『モネ・マーダーズ』チャプター18より。

ジェイソンとジョージが電話中、クリス・シプカが殺された後、サムがジェイソンの元に駆けつけたのは、ジョージがサムに連絡したから?と尋ねたシーン。

ジョージは「俺がそんなことするはずないだろ。」って反応で、それに続く彼のセリフ。

“I told you he likes you.「ケネディは君を気に入ってると言っただろ。Plus, there must be some reason agents fight tooth and nail to get into his unit.”それに、捜査官たちがケネディのチームへ入るために、必死になって争う理由があるはずだよ。」Source : The Mermaid Murders (The Art of Murder #1), Chapter 18

tooth and nail で「あらゆる手段を尽くして、必死に」という意味があります。

「あらゆる手段」の比喩として歯と爪なんですね。おもしろい。

今回、引用したのはこちらの作品。

M/Mロマンス小説について語り明かすチャットコミュニティでは、メンバー同士で原書の分からない表現を質問し合ったり、原書を読む際のポイントを共有したりしています。
原書への挑戦のモチベーションにもなりますので、ぜひ、気軽に参加してみてくださいね。

注釈:

私はカナダのバンクーバーに住んでいますが、同じ英語でも国や地域によって使う単語や言い回しが違う可能性がありますので、ご了承ください。
また、スペルや文法ミス、おかしな翻訳があったらぜひ教えてもらえると助かります。 私もみなさんと一緒に勉強しながら少しずつボキャブラリーを増やしていきたいと思います。

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ジーナ

鞭が似合うとか、壇蜜に似てるとか言われる、M/Mロマンス小説とBLマンガ愛好家。
カナダ、バンクーバー在住。
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